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2019.04.21ブログ

蓄電池なら何でも良いというわけではありません。

最近、商談などでお客様とお話させていただく際に、「訪問販売の会社が定置用蓄電池を売りに来た」というお話をいただくことが増えてきました。

確かに、最近は「蓄電池システム」に関する商談や説明の機会が多いのですが、「蓄電池」の設置を検討するにあたり、
多くの方は太陽光発電システムの電気を蓄電池に充電したいと考えていると思います。

はっきり申し上げて、お客様の「太陽光の電気を蓄電池に充電したい」という要望を満たしてくれる蓄電池システムは「ハイブリッド型」だけです。

既設の太陽光発電設備を活かす、あるいは太陽光発電設備を新設する際に蓄電池を併設する、などのような「太陽光発電システムの電気を蓄電池に充電する」ためには、
「ハイブリッド型」の蓄電池を選択する必要があります。

ところが、実際に蓄電池が設置されている現場を見ると、訪問販売に勧められるがまま「単機能型」の蓄電池を設置してしまっている方が非常に多く目につきます。
太陽光発電システムに「単機能型」の蓄電池を併設している例が多く見受けられるのです。

気を付けていただきたいのは、「単機能型」の蓄電池は、太陽光発電システムの電気を充電する能力はありません。
つまり、電力会社の電気を貯める能力しかないということです。

これでは、せっかくの太陽光発電設備が生きてきませんよね。
単に、太陽光発電設備と太陽光とは無関係の巨大な電池とを自宅に設置した、というだけになってしまいます。

これは、蓄電池を「売る側」と「買う側」双方の認識不足と機能の理解不足が原因で起こっています。

ここで問題なのは、「蓄電池」という商品はどこのメーカーも同じような機能だ、と思っているお客様(=「買う側」)がとても多いことです。
製品に詳しくないお客様は「蓄電池」という製品はすべて同じ機能があると思い込んでしまっています。

また、販売する側(=「売る側」)も、蓄電池の種類やその仕様の違いなどについて、明確に説明できる人はそう多くありません。
しかも、セールスする人のほとんどは、自宅に蓄電池を設置していません。太陽光も設置していない人が大多数です。
だから、いろいろ説明する割には太陽光や蓄電池がどう動くのか知らずにセールスしているのが実情です。

そもそも、自分自身が理解していないから、平気で「月に3万円削減になります」とか、ありもしない「蓄電効果」を謳ってセールスしたり、
太陽光発電システム4kW程度の設置で、年間の売電収入が20万円を超えるとか、とんでもない過剰セールスをやってしまっています。

例えば、
(蓄電池で夜中の電気を貯めて昼間に持ってくることを考慮して)1kWhあたりの電気料金単価を平均20円程度として、
電気代1万円削減を目指すなら、ひと月あたり昼間の電気を500kWh削減しないと1万円削減は実現しませんよ。
そうすると1日あたり最低16kWh以上の蓄電が必要ですが、今提案をしているのは何kWhの電池なの?

売電単価48円時代ならまだしも、売電単価26円の今、4kW程度でどうやって年間の売電が10万円を超えるのよ?
売電単価48円の私の家(太陽光5kW設置)でも、年間の売電実績は15万円程度ですよ。売電単価は半分に下がっていて、設置kW数も少ないのに、なんで匹敵する売電シミュレーションになってるの?

もう、突っ込みどころ満載。
シミュレーションも過剰に盛りすぎだし、説明も無茶苦茶です。

みなさん、オーバートークに引っかからないように気を付けましょう。

私は自宅に太陽光発電設備だけでなく、蓄電池システムやHEMSを設置して、実際に使用してみた上で説明しています。
当社がおススメする蓄電池は「ハイブリッド型」です。
「単機能型」蓄電池は、お客様から求められない限りは提案もしません。

用松 俊彦


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